ことりの詩

好きなこと、素敵なこと、感動すること、などについて詩います。

強さと優しさ

人を傷つけることくらい簡単だ
だけどそれが一番難しいのだ
だって人の痛みが伝わって
私が悲しむことになるのだから

強くだってなれるよ
だけど人を傷つける強さは要らない

共感という術が備わっているんだから
人に付けた傷は
そのまま自分が感じてしまうことになる

だからあえて人を傷つけることを
私はしない

ナイフは閉まって
花束をね

難しいのは
傷つけて相手の痛みを感じないことなんだから
私は
私たちは自分の心に従う時
調和しているのかもしれない

良心という名の生きる術は
きっと他人の痛みを感じられるよう
作られているのだから

人を傷つけられる人は
強いのではなく
何かに捕われて
感じる心を無視しているのではないだろうか

だとすると
誰かを傷つけたりする人は
助けを求めていて
その方法が分からず
そのようなことをするんじゃないのだろうか

幸せを感じていれば
それを表現するのが自然だろう

歪んだ形の表現は
助けが必要な証拠

強いというのは
それを助けることが出来ること
本当の意味で人の味方になるのは
「理解」する気持ちを持てること

計算式のような 
謎めいた過去を紐解き
今のその人を抱き締められること

強さは決して人を傷つけられることじゃない
自分の共感力を無視しては進めないのだ
幸せには
忍耐が要る
人を理解してあげたいと想う
優しさこそが
鍵となるのだ