ことりの詩

好きなこと、素敵なこと、感動すること、などについて詩います。

ゴッホの「夜のカフェテラス」

見つめるその先
明かりが灯る

星の輝く夜
一人絵を描く
賑わうカフェテラスを好意的に見つめて

人々は集い 
お喋りに花を咲かせる

画家は一人きりでも
賑わうカフェの空気に染まり
楽しい気持ちで
筆が進む

カフェの明かりの黄色味からは
人気(ひとけ)の温かみを感じられる

ホッとするような
小賑わいを表現して
自分の孤独を癒す光を
描き上げたのだろうか

石畳も楽しげな
弾むような筆のタッチ

星も澄んだ輝き
その目に映った景色には
未来への希望や
今(当時)への喜びが見える気がする

心に映るそんな要素が
この絵を明るく彩っている

辛いことがあった画家さん
この時はきっと
幸せだったんだろうな

ゴッホの目に映った夜のカフェテラス
あまりにも温かな明かりに感じる

やっぱり孤独を感じていたのかな
心に沁み入る明かりは
作家の心を満たしたんだろう

楽しかったんだろうな
この絵を描いている間は
夜のカフェテラスが生きている
作者の心で
キャンドルのように炎を揺らして…

見つめたその先
愛を感じて…